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プロジェクトの概要

プロジェクトの背景
 自然公園では
生物多様性の低下
全国の国立公園などの自然公園では,侵略的外来生物繁茂・拡大による生態系の撹乱,水質や水流出入量の変化,水系への環境負荷物質流出などに起因する生態系機能の不健全化など,生物多様性の低下をもたらす様々な問題が生じています。

 
  外来種オオハンゴンソウ       繁茂するコカナダモ

植生遷移進行による景観喪失

内陸部の自然公園における火山地域の植生は,現在も遷移途中にあるため,自然に任せた管理を行うと,その環境や景観など貴重な自然遺産を維持することが困難で,それらは将来失われてしまう心配があります。


 
ジュンサイやアシの繁茂による景観悪化 

気候変動(温暖化)による影響

植生遷移の進行や生物相の変化は気候変動(温暖化)によっても生じるため,貴重な自然環境や景観を自然遺産として質的・量的にどのように維持・保全するかが課題となっています。



  ゴヨウマツの凍害

生態系の管理手法における相反
国立公園の特別保護地区などの自然環境維持はこれまで「人為を排除すること」が原則とされてきました。「維持すべき景観なのか,自然環境なのか」という問題が,現在多くの自然公園で生じています。 
複合要因による自然環境問題に対応できる人材の不足
現在顕在化している自然環境に関わる諸問題は,様々な要因が複合して発生しています。専門分野における深い知識と経験,さらに関連する他分野について実践的な知識を有した包括的な理解と判断ができる人材が不足しています。
























                 

自然環境を質的・量的に維持・保全するために
磐梯朝日国立公園を対象として

○ 自然環境に関する基礎データの収集と解析
○ 植生遷移,火山活動,気候変動が自然環境に及ぼす影響把握と将来予測
○ 遷移を止めて現在の自然環境を維持・保全するための方策解明
○ 現状のまま自然環境を維持・保全することの影響評価
○ 人間活動が自然環境に及ぼすインパクトの実態把握と将来予測
○ 質が低下した自然環境改善のための方策解明
○ 地域GIS(地理情報システム)データベースの構築
○ 地域の自然環境を維持・管理するためのビジョン策定
 共生システム理工学研究科博士後期課程の学生の実践的な指導研究の場とし,知識と経験を有する人材の育成  

                                      






2015年度
成果報告会要旨集

磐梯朝日遷移プロジェクト
2015年度要旨集の文字クリックすると内容をご覧いただけます.

2014年度報告書
2015年3月発行
磐梯朝日遷移プロジェクト
2014年度報告書の文字クリックすると内容をご覧いただけます.


2013年度報告書
2014年3月発行
磐梯朝日遷移プロジェクト
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2012年度報告書
2013年3月発行
磐梯朝日遷移プロジェクト
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福島大学 共生システム理工学類

〒960-1296
福島県福島市金谷川1番地

プロジェクト研究所
所長
塘 忠顕
thrips-tsutsumi@sss.fukushima-u.ac.jp

お問い合わせ先


 事務担当:鈴木
 bandai.asahi.seni.p@gmail.com