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地下水観測孔掘削と水位観測

調査の概要

 2013年10月から2014年3月にかけて,裏磐梯および猪苗代平野の地下地質状況の把握と地下水位・水温連続観測用の地下水観測孔設置のためのボーリング調査を実施しました。地下水観測孔を設置したのは,裏磐梯高原スキー場と猪苗代町蜂屋敷地区にある猪苗代町所有の「湖岸地区第2真空ステーション」敷地内の2箇所です。裏磐梯高原スキー場では2013年10月30日から11月5日にかけてノンコアボーリングを実施して,深度50 mの観測孔を設置し,2013年11月15日から30分間隔で地下水位・水温の連続観測を行っています。猪苗代町蜂屋敷地区では浅層・深層の2本の観測孔を設置しました。浅層観測孔は深度10 mで,ノンコアボーリングで掘削しました。深層観測孔は詳細な地下地質状況を把握するためにオールコアボーリングで深度70 mまで掘削を行いました。浅層観測孔では2013年11月15日から,深層観測孔では2014年3月28日から水位・水温を30分間隔で観測しています。現在はより詳細な水位変動を把握するために2分間隔で水位・水温を観測しています。オールコアで採取したコア試料をもとに詳細な柱状図を作成し,堆積物の年代測定や元素分析を行っていく予定です。




裏磐梯高原スキー場での地下水観測孔掘削(ノンコアボーリング)

 裏磐梯高原スキー場敷地内にて深度50 mの地下水観測孔を設置しました。裏磐梯湖沼群周辺の地下水流動を把握するために,その上流部であるこの地点を選びました。2013年11月15日から水位・水温を30分間隔で観測中です。今後は定期的に水質分析も行い,水質の季節変動も明らかにしていきます。


裏磐梯スキー場での地下水観測孔掘削(2013年11月1日)


地下水観測孔掘削時の地下水位測定(2013111日)


自記水位計の設置(2013年11月15日)

猪苗代平野での地下水観測孔掘削

浅層地下水観測孔の掘削(ノンコアボーリング)
 猪苗代町蜂屋敷地区の「湖岸地区第2真空ステーション」敷地内に深度10 mの浅層地下水観測孔をノンコアボーリングで設置しました。2013年11月15日から水位・水温を30分間隔で観測中しており,現在はより細かい変動を把握するために2分間隔で観測中です。今年度は1か月に1回の頻度で水質調査も行い,水質の季節変動についても明らかにします。収集した水位記録は,今後行う地下水流動シミュレーションの評価にも使用します。


猪苗代町蜂屋敷での浅層地下水観測孔の掘削(2013年11月7日


深度4 m付近掘削時の軽微な自噴の様子(2013年11月7日)

深層地下水観測孔の掘削(オールコアボーリング)
 浅層地下水観測孔のとなりに,深層地下水観測孔を設置しました。このボーリングでは詳細な地下地質状況を把握するためにオールコアボーリングで行いました。2014年3月28日から水位・水温を30分間隔で観測しており,現在はより細かい変動を把握するために2分間隔で観測中です。今年度は浅層観測孔と同様に1か月に1回の頻度で水質調査も行い,水質の季節変動についても明らかにします。収集した水位記録は,今後行う地下水流動シミュレーションの評価にも使用します。複数の帯水層の水位を観測することにより,鉛直方向の水の流動についても明らかになります。
 
 オールコアボーリング調査の詳細について紹介します。
1. コア試料の採取
 リングマシンを搬入し,設置しました。今回はベントナイト泥水を使用したロータリー式ボーリングで掘削しました。


現場の足場組立の様子(2014年2月4日)

 冬期間の作業のため,雪よけのためにやぐらをブルーシートでおおいました。
今シーズンは2月に大雪と猛吹雪により,掘削作業は何度も中断してとても過酷な現場となりました。


足場組立が終わり,雪よけのブルーシートを張っている様子(2014年2月4日)


ボーリングマシンの設置(2014年2月4日)


掘り上がってきたばかりのコア試料の様子(2014年2月7日)

2. コア試料の観察
 2012年に猪苗代湖の湖底で掘削した堆積物から確認された,灰色と黒色のシルト層が連続した縞状泥層が,今回行ったボーリングでも深度69.5 m以深で確認されました。この地層はかつてこの場所が猪苗代湖の湖底で,比較的水深がある穏やかな環境であったことを示しています。今後は湖底での掘削調査結果や,先行研究で確認されている同様の地層との対比を行い,猪苗代平野の地下地質状況について明らかにしていきます。


縞状泥層(深度70.0〜70.2 m)

3. 地下水観測孔の設置
 オールコアボーリングによる掘削完了後に塩ビパイプを挿入して,孔内洗浄を行い,深層地下水観測孔の設置が完了しました。2014年3月28日に深層観測孔にも自記水位計を設置して,浅層・深層の2つの帯水層での水位観測を開始しました。2014年4月の時点で浅層観測孔の水位は地表面から約−1.1 mで,深層観測孔の水位は地表面から約+0.1 mとなっており,約1.2 mの水位差があります。


完成した地下水観測孔(写真奥が浅層,写真手前が深層観測孔)

4. 地下水の採水(水質調査)
 2014年4月以降月に一度,観測孔の水質調査を行っています。この結果をもとに水質の季節変動を明らかにしていきます。


地下水観測孔での水質調査の様子(2014年4月14日)

磐梯朝日遷移プロジェクト





2015年度
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2015年3月発行
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2012年度報告書
2013年3月発行
磐梯朝日遷移プロジェクト
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