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裏磐梯の自然

 本プロジェクトは裏磐梯を主な研究フィールドとしています。
 ここでは裏磐梯の現地調査の際に出会う裏磐梯の自然や昆虫,植物について紹介します。

裏磐梯で出会うムシたち

多様な自然林が育むムシたち
エゾハルゼミ
 
標高400〜600mの高原のブナやミズナラからなる広葉樹林に生息します。東北地方では最も早く出現するセミです。「ミョーキン,ミョーキン,ミョーケケケ・・・」とユニークな鳴き声で鳴きます。

イシノミの仲間
 
森林の中のコケで覆われた岩や樹幹の上,落ち葉の中に生息しています。イシノミの仲間はデボン紀の化石が見つかるほど太古の昔から生きているムシです。寿命も2~3年と長く,終生脱皮を繰り返します。岩石の上にいてノミのように跳ねる習性からこの名前がつきました。
キシタトゲシリアゲ
 
やや湿った林に生息しています。裏磐梯では最も早く出現するシリアゲムシです。シリアゲムシのオスは腹部末端に大きなハサミを持っていて,このハサミを持ち上げていることが多いのでシリアゲムシ(尻挙虫)と呼ばれています。
 
カタクリハムシ


広葉樹林の中のユリ科植物の葉を食べるハムシです。カタクリだけでなく,ウバユリ,コオニユリ,サルトリイバラなどの葉も食べます。鮮やかなワインレッド色をしています。




豊かな水辺が育むムシたち
ヨツボシトンボ


水生植物が繁茂する水辺に多く見られるトンボです。羽にある4つの黒色斑が名前の由来です。他のトンボにくらべてがっしりした体型のトンボです。




 アマゴイルリトンボ


裏磐梯では普通に見られますが,長野・新潟・福島・山形・青森の5県でしか生息が確認されていない希少なトンボです。オスのコバルトブルーの複眼がとても美しく,成熟するとオスは瑠璃色と黒に,雌は黄緑色と黒になります。


 エゾイトトンボ


寒冷地で,周囲に森林があり,水生植物の繁茂する湿原や池沼に生息するトンボです。オスの腹部のコバルトブルーと黒のコントラストが見事です。

 ヤナギルリハムシ


幼虫・成虫ともにヤナギ類の葉を食べるため,水辺のヤナギ林に多く見られます。体は黒色で背面は青藍色の光沢のあるハムシです。




森林で他のムシや動物を食べるムシたち
 ヤブキリの仲間


ヤブキリの仲間は雑食性ですが,成虫は肉食性が強く,主にムシなどを食べます。東北地方に分布するヤブキリの仲間は鳴き方の違いから関東以南の「ヤブキリ」とは別種と考えられており,樹上で生活する種と草原や藪で生活する種に分けられます。

 シロトホシテントウ


植物に付くアブラムシなどを食べる黄褐色の地に白い星模様が10個あるテントウムシです。白い星の数が12個あるのは菌食性のシロホシテントウで別種です。


 アオオサムシ


後ろ羽が退化しているため,飛べない甲虫です。夜行性で夜間に林床を歩き回り,ミミズなどを捕食しますが,昼間も徘徊している姿を見かけます。


 ヨツボシヒラタシデムシ


シデムシの仲間は死んだ動物を食べて林床などを清掃する腐食性の昆虫として自然界では無くてはならない存在ですが,この種類は樹上でチョウやガの幼虫を捕らえて食べています。体は平たく,頭部は細長く,触角の先端が太いのが特徴です。



絶滅が危惧されるムシたち
 ゲンゴロウ環境省レッド・リスト:準絶滅危惧)


体長4cmにも達する日本のゲンゴロウの仲間の中の最大種です。水田や池沼に生息し,以前は里山的な環境であればどこにでも見られましたが,農薬や水質汚染など生息環境の悪化が原因で激減してしまいました。

 ヒメシジミ(環境省レッド・リスト:準絶滅危惧)


生息地である草地的環境が減り,多くの地域で絶滅が危惧されています。福島県内には会津地方を中心にまだ多くの生息地が知られていますが,福島県版レッドデータブックには注意種として掲載されています。




磐梯朝日遷移プロジェクト





2015年度
成果報告会要旨集

磐梯朝日遷移プロジェクト
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2014年度報告書
2015年3月発行
磐梯朝日遷移プロジェクト
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2014年3月発行
磐梯朝日遷移プロジェクト
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2012年度報告書
2013年3月発行
磐梯朝日遷移プロジェクト
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