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猪苗代湖案内

猪苗代湖についてご紹介します

 猪苗代湖は福島県の中央に位置し,面積103㎢,最大水深94m,日本で4番目に大きな湖で,湖面の標高が514mと全国でも有数の高標高地に位置する湖です.また,猪苗代湖は日橋川(阿賀野川水系)が阿賀川に合流して日本海へ,そして安積疎水が阿武隈川に注ぎ込んで太平洋へ,と湖水が日本海と太平洋の両方に流出するということでも珍しい湖です.
 このように猪苗代湖は 日橋川(阿賀野川の上流)・安積疏水の水源となっており,農業用水だけでなく,飲料水や工業用水としても利用されています.また,安積疏水の完成によってできた沼上滝は猪苗代湖との落差を利用した水力発電にも利用されています.
 猪苗代湖の湖水は昔の硫黄鉱山からの地下水や沼尻・中ノ沢の温泉の影響で強酸性を示す酸川の水が長瀬川を通じて流入するため,特に流入部を中心に酸性を示しています.また,長瀬川の水は鉄イオンやアルミニウムイオンの濃度も高く,湖内に流入するとこれらが有機物やリンを吸着・結合して沈殿すると言われています。生物にとっての栄養分である有機物が湖底に沈むため,プランクトンが少なく, 生物が排出する有機物も増えません。そのため,水中の有機物の量を示すCOD(化学的酸素要求量)の値が低く,かつては湖沼の中で 4年連続水質日本一であったこともあります.しかし近年は環境基準(大腸菌群数)を超過してしまい,評価の対象外となっています.流入する酸性水の量や質の変化,生活系排水や産業・農業系排水の流入,地下水や湖底堆積物などの影響によって湖水が中性化する傾向があり,今後中性化がさらに進行すると有機物を沈殿させる作用が働かなくなったり,湖底に沈殿していた物質が溶出したりして水質が急激に変化する可能性が懸念されています.
 猪苗代湖は大きな湖なので,かなり多くの種類や数の水生生物 が生息しているように思われるかもしれませんが,湖水が酸性であること,湖水を利用した発電所がつくられたことや郡山市や会津若松市への用水供給のため,湖の水位がたえず変動し,魚の餌になるプランクトンも少ないため,生息魚種の数は20種程度と檜原湖に生息する魚種の数(17種)とあまり変わりません.以前はウグイやフナなど が主要魚と言われていましたが,最近はブラックバス類が増えてしまい,場所によっては最も多い魚種となっているようです.
 猪苗代湖では,アサザやヒロハノエビモ,セキショウモなどの環境省版レッドリストや,福島県版レッドデータブックに掲載されている水生植物の生育が確認されています.その一方で,在来生物に悪影響を与える可能性のある コカナダモとキショウブのような侵略的外来種も分布しており,その影響が懸念されています.福島大学でも猪苗代湖の水生植物相に関する研究を行っています
 猪苗代湖では長浜を発着する遊覧船が運行され, 湖水浴や水上スポーツなどさまざまな湖水レジャーも楽しまれており,年間約200万人の観光客が訪れます.また,猪苗代湖からの磐梯山の眺めは大変美しく,四季折々に移り変わる磐梯山の姿をくっきりと湖面に映すことから別名「天鏡湖」とも呼ばれています.また,白鳥の飛来地としても有名で1972年には白鳥の渡来地として国の天然記念物に指定されました.
 福島県では県民から親しまれ,シンボル的な存在の一つでもある猪苗代 湖ですが,その成り立ちについては様々な説があり,未だに解明されていないことも多くあります.そこで本プロジェクトでは ,猪苗代湖の成り立ちを解明するために,猪苗代湖でのボーリング実施や得られたコアの解析を進めています.


福島県における猪苗代湖の位置

   

           遊覧船はくちょう丸             磐梯山を映す猪苗代湖


参考文献:「歴春ブックレット 猪苗代湖」(小桧山六郎)
     「猪苗代湖北岸の水生植物相・植生と水環境保全事業への提言」(福島大学 黒沢ほか)
参考サイト:会津若松市ホームページ http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/docs/2012092800046/
      猪苗代湖の自然を守る会 http://inawashiroko.cocolog-nifty.com/home/

磐梯朝日遷移プロジェクト





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成果報告会要旨集

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