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猪苗代湖ボーリング調査

調査の概要

 2012年9月中旬から約1ヶ月半をかけて,猪苗代湖でボーリングコア試料採取が行われました。ボーリングとは,湖の底を掘削し,筒状のケースに地層(コア試料)を採取する作業です。この試料を詳しく分析し,猪苗代湖がいつどのようにしてできたのか,湖ができた後に猪苗代やそのまわりの環境がどのように変化してきたのかを調べることが今回の主な目的です。ここでは,掘削とその後の試料処理の様子を紹介します。

1.コア試料の採取

 湖南港で組み立てた掘削台船の上にボーリングマシンを設置し,掘削地点まで船で曳航しました。
 掘削は,湖心(湖の中央部の最も深い場所)から少し南の,水深約90mの地点で行いました。
 台船から,長さ約3mのガイドパイプを連結しながら湖底まで下ろします。その中に,シンウォールサンプラーをつけたボーリングロッドを挿入していきます。サンプラーが目的の深度に達したところで,コア試料の採取を行います。シンウォールサンプラーは約1mずつ試料を採取できるので,たとえば湖底から30m分のコア試料を採取するためには,この作業を約30回繰り返すことになります。

2.コア試料の開封

 採取されたコア試料は,ステンレス製のサンプルチューブに入ったまま研究室に運ばれます。

    
 
まず,サンプルチューブから試料を押し出します。

















 固くてどうしても押し出せない時は,サンプルチューブを切断して取り出します。

    

   

 取り出した試料は,ワイヤーを使って半分に切り分けます。この時は,どんな地層がでてくるか楽しみな瞬間です。















3.コア試料の処理

   

 切り分けたコア試料は,写真撮影を行い,岩相(地層の重なり方,構成する砂や泥粒の大きさ,色調など)を記録します。また,写真には残せない微妙な岩相を,スケッチや文字として記録します。

 










    
 目で見えないほど小さな粒子は,顕微鏡も使って観察します。試料の中からは,珪藻や花粉など,様々な化石も見つかります。

 今回のコア試料掘削は,少しだけ離れた2地点で行いました。同じ時代にできたと考えられる地層の模様は,2つの試料でぴったり重なります。


    


 試料は,様々な研究目的に添って切り分け,取り出します。たとえば,板状のケース取り出した試料の軟X線写真(コア試料のレントゲン写真のようなものです)を撮影すると,表面を目で見ただけでは分かりにくい,地層の細かな構造が分かります

      

 

 
 その他にも,化学分析,珪藻化石,花粉化石など,様々な分析に使うための試料を取り出しました。

 また,試料が湖底で堆積した年代を知るために,木材化石などの年代測定用の試料の採取もおこないました。

 文責:廣瀬




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