地域連携情報

地域社会との連携

 共生システム理工学類では、地域社会の諸機関や自治体と連携しながら、多様なシンポジウム、講座、講演会、研究会などを開催しております。このような活動を通して、当学類の研究成果を市民の皆さまに分かりやすく解説し、還元することを目指しております。

主な実績

放射線計測チーム

福島大学放射線計測チーム

 福島大学共生システム理工学類では原子力発電所の事故の後、福島という地に生活する同じ県民としてそれぞれの専門性を活かしながら地域に貢献したいという有志の教員が集まり、放射線計測プロジェクトを行うチームを立ち上げました。

 福島県内の放射線レベルについて、いくつかの機関から公表されていたが、いずれも特定の測定地点におけるいわば点データとしてのものでした。福島大学放射線計測チームでは、均質な計測条件のもとに2km四方ごとの測定を行い、放射線レベルの全体の分布がどうなっているかを調査しました。その結果、日本国内で一番早くマップ形式の放射線レベル分布データを公表しました。

 詳細は放射線計測チームのHPを参照してください。

サイエンス屋台村

サイエンス屋台村

 福島大学では、2002年度より小・中学生の体験活動等を支援する地域貢献特別支援事業を展開しています。「サイエンス屋台村」は、その一環として行われているわくわくJr.カレッジ事業のひとつで、「科学ってオモシロイ!みんなで楽しく体験しよう!」をキャッチフレーズに、地域の子どもたちに身近な科学を体験的に楽しんでもらいながら、次世代の科学や技術を担う人材として育成することを目指す科学理解増進活動です。

 福島市子どもの夢を育む施設「こむこむ」を毎年の夏休み期間などに一日全館借り切って、共生システム理工学類の教員、学生を中心に20ブース程度の科学実験屋台を形成します。2016年度に郡山市の郡山公会堂・郡山市中央公民館で開催されたこともあります。

 お祭りのようなにぎわいを創出し、体験型実験や身近な素材を使ったものづくりや体験ブースで、まずは科学を楽しんでもらうことを計画しています。事前予約制となりますが,科学工作教室の形式で1日楽しんでもらうコースもあります。子どもたちやその保護者など地域の皆さまが、さまざまなテーマの屋台を次々と訪れて回り、とにかく科学を身近なものとして楽しんでいただき,2019年度は800名を超える来場者がありました。

 子どもの科学への興味関心を引きつけるには綿密な工夫が必要であり、多くの教職員や学生の関与,関係機関の協力などによる多様な分野にわたり科学技術を広く紹介して体験させることなど、未来の担い手である子どもたちへの不断の努力が求められています。

 なお,毎年の開催内容・時期などの詳細は福島大学イベント情報(サイエンス屋台村)にてご確認の上ご参加ください。

「再生可能エネルギー先駆けの地」への貢献

 東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故により甚大な被害を受けた福島県は、「再生可能エネルギー先駆けの地」としての復興を宣言しました。震災前から共生システム理工学類の教員が環境やエネルギーに関する委員を務めていたこともあり、福島県再生可能エネルギービジョン(2012年改定版)の策定に参画させていただくこととなりました。

 2012年、県内の研究教育機関と企業とが連携しての再生可能エネルギーに関連する研究開発が地域イノベーション戦略支援プログラムに採択され、産業技術総合研究所・福島再生可能エネルギー研究所の開設もあって、研究開発が大きく加速しました。ふくしま未来研究会様および福島県建設業協会県北支部有志様から御寄附を頂き、2016年に再生可能エネルギー寄附講座を開設することができました。4名の特任教員を中心に、県内の産業界が活気付くような産官学連携活動を推進しています。

 共生システム理工学類ではエネルギー関連の研究に加え、全学類を対象とした基盤教育から理工系学生対象の専門科目まで、幅広い教育を行なっています。また、高校生への模擬講義・市民講座・技術者養成講座などを通して、地域への貢献も行なっております。

 福島県のビジョンでは、2040年までに県内エネルギー消費に匹敵する量の再生可能エネルギー導入を目指しています。共生システム理工学類は、「再生可能エネルギー先駆けの地」のへの貢献を続けてまいります。

サイエンス屋台村

イノベーションジャパン(大学見本市&ビジネスマッチング)

サイエンス屋台村

 イノベーションジャパンは,国立研究開発法人 科学技術振興機構主催により,大学や高等専門学校から研究成果を社会に還元したり,技術移転すると共に,産学連携のマッチングを目的として研究開発成果を展示・発表する場であり,年1回開催されています.福島大学では,毎年,数件参加しています.例えば,2019年度は8月下旬に東京ビッグサイトで開催され,理工学類からは,高橋教授の「可搬型高速近赤外イメージング装置の開発と実利用の可能性」と,島田教授の「ゴムから金属が脱着しない新しい接着技術によるセンサ化」が展示・発表されました.

産学連携情報

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