保全生物学実験09 of 塘研究室

生物個体群,生物群集の保全を行う上で,フィールドでの調査,実験は欠かせないものです。保全生物学実験の目的は,植物や昆虫の調査,同定,採取・採集方法,得られたデータの解析方法,生理生態学的研究法,フェノロジーに関する研究法,生物を用いた環境評価に関する調査法を学ぶことにより,生物保全に関する基礎的な技術を身につけることです(「保全生物学実験」のシラバスから)。

まずは河川における底生動物の採集方法を学び,それと同時に河川の上流と中流という2ヶ所の環境の違いを感じて下さい。実験室に戻ってからは「同定」という作業がいかに大変かを体感してもらいます。そして,苦労して取ったデータに基づいて,水原川の上流と中流の河川環境を底生動物を用いた様々な方法で評価してみましょう。現地で感じたとおりの評価結果になるでしょうか・・・。

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水原川の上流と中流での底生動物採集 

水原川中流(松川橋付近)

川に行くのは毎年5月連休前後で,まだちょっと水が冷たい季節です。サーバーネットを使ったコドラート・サンプリングの様子です。

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水原川上流(狼ヶ森橋付近)

こちらは手網を使ったランダム・サンプリング。何故か毎年学生たちはどんどん上流に上がっていく傾向があるようです。

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ソーティングと環境データの測定

採集したものは持ち帰りましょう

ランダム・サンプリングで採集したものは,バットの中からソートして,サンプル管に入れて実験室に持ち帰ります。

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温度,pH,パックテスト・・・

調査した場所の水温,pHは計測器で,CODなどはパックテストを使ってデータを取ります。