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福嶋縣師範學校正門写真(福島大学附属図書館蔵)

 

 

福島県師範学校は人間発達文化学類の前身で,1897 (明治30)年の師範教育令により福島県尋常師範学校から校名変更したものである1)。写っている校舎は1888(明治21)年に作られた舟場町校舎で,堅牢且つモダンな校舎は「東北髄一」といわれた1)。写真は掲示板の生徒募集と入札広告の張り紙の日付から明治時代(年月日は読み取れず)のものと思われる。台紙に田村鐵三郎の印が印刷してある。田村は福島で最も初期に活躍した写真師で,福島市宮町に店を構え,『福島縣写真帖』2)などに明治から大正期の県内各地の景観や建造物の姿を記録している。

 

参考文献      1)福島大学50年史刊行会(編)(1999)福島大学50年史. 八朔社, 東京.

      2)福島縣廳(編)(1908)福島縣写真帖. 児童新聞社, 東京.

 

執筆:黒沢高秀(共生システム理工類)

出展:福島大学貴重資料集 第1号