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陸奥国伊達郡伏黒村・富田忠左衛門家文書

 

文書

 

富田忠左衛門家は,陸奥国伊達郡伏黒村(現・福島県伊達市伏黒)の豪農である。 

伊達郡伏黒村は,1950年代半ばに,日本有数の養蚕地帯における地主制研究の好適地として着目され,調査が行われた。調査の成果は,高橋幸八郎・古島敏雄編『養蚕業の発達と地主制』(御茶の水書房,1958年)として刊行されており,同書において富田家文書が利用されている。

同書によれば,富田家は名主役を4度にわたって10数年間つとめた。1800年頃までには,蚕種生産で経営規模を拡大し,村内有数の地主へと成長していった。この傾向は明治以降も続き,松方デフレを経て,その経営規模はさらに大きくなっていく。

近年では,伊達町(2006年に周辺4町と合併。現・伊達市)によって『伊達町史』の編纂が行われ,1985年から2001年にかけて7巻(全8冊)が刊行された。近世史・近代史の資料編である第5巻・第6巻に富田家文書の一部が翻刻・掲載されるなど,自治体史編纂においても活用されている。

掲載した史料のうち,左上は寛文13(1673)年の伏黒村の検地帳である。右上の2冊は明治期のもので,「蚕種取扱所諸入費・立替帳」,「伏黒小学校諸費調」である。下段は貞享3(1686)年の年貢割付状(部分)である。

資料点数 段ボール箱16箱

保管場所 経済経営学類 文書庫

参考文献 

 

執筆・写真:徳竹 剛(行政政策学類)

出展:福島大学貴重資料集 第4号