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「松川の塔」碑文草稿

 

草稿

 

1949年8月17日,福島市郊外の東北本線で発生した松川事件(列車転覆・乗務員致死事件)は,14年におよぶ長期裁判の末,1963年9月12日の再上告審判決によって全員無罪が確定した。これを記念して,翌年9月12日,事件現場を見下ろす丘の上に「松川の塔」(写真右下)が建てられた。写真上は,作家・広津和郎が起草した碑文の直筆原稿であり,事件の背景や判決の意義が簡潔に記されている。

その後,1988年10月に福島大学松川資料室が開設されたこととも相俟って,毎年多くの人びとが「松川の塔」を訪ずれている。なお,松川資料室では,この碑文原稿のほか,碑文の拓本(実物大,写真左下),塔のミニチュアなど,約10万点の資料(さらに超一級の大量の資料を受け入れ中)を所蔵・展示し,すでに7300点以上の項目をデータベース化している。

資料点数 1点

保管場所 松川資料室(附属図書館1階)

参考文献

 

執筆:伊部正之(松川資料室) 写真:金谷光泰(研究振興課)

出展:福島大学貴重資料集 第4号