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イワキアブラガヤ標本

 

イワキアブラガヤ

 

イワキアブラガヤは,1925年に耶麻郡磐梯町大寺発電所付近で服部保義によって採集された標本に基づき,東京帝国大学理科大学の牧野富太郎によって1933年に発表された。しかし,その後1939年に磐梯町戸の口原で採集されたのを最後に,イワキアブラガヤは日本で見つかっていない。そのため十数枚の標本のみしか残されていない。当該標本は,その中の1枚で,三春町の服部保義の自宅に栽培されていたものを,植物採集家であった遠藤盛尉が1934年に標本にしたもの。遠藤より譲り受け保管していた『福島県植物誌』の編者の一人である佐瀬秀男の遺族から標本室に寄贈された。

 

資料点数 約1点

保管場所 福島大学共生システム理工学類生物標本室(理工学類研究実験棟7階)

参考文献 Makino, T. (1933) A contribution to the knowledge of the flora of Nippon. J. Jap. Bot. 8: 43-46.

     佐瀬秀男(1983)イワキアブラガヤについて. フロラ福島 (2): 5-6.

 

執筆:黒沢高秀(共生システム理工学類)

出展:福島大学貴重資料集 第2号