敷き藁を含む牛糞を攪拌する設備の改修が完了し、運転を開始しています。長さ約100mに渡り、積み上げた牛糞を攪拌しながら移動させる施設です。攪拌により、発酵に必要な空気が供給され、過剰な水分が蒸発します。一ヶ月かかって投入した牛糞が一次発酵し、堆肥として排出されます。この後、積み上げて熟成させたものが、完熟堆肥として出荷されます。水分調整などを行う領域の増設など、周辺設備の整備を行い、安定した運転を目指します。立ち上げ時のデータ取得、旧設備との比較を行い、他所での設備新設や改修に役立つ資料とするつもりです。
本年7月より、白沢村有機センター(畜産廃棄物を処理し、牛糞堆肥を生産してる)の「活用促進検討委員」を務めています。有機センターでは、敷き藁も含む牛糞を一日6tほど処理しています。醗酵攪拌槽など設備の一部が老朽化してきており、運転状態があまり良くありません。現在、設備改修と運営方法の改善案を検討しています。県北農林事務所安達農業普及所、白沢村役場、そして畜産農家の皆様と連携し、有機センターを進化させていきます。本プロジェクトの一部として、改修前後の牛糞処理状況や堆肥の品質などの測定を行います。同じ場所・同じ原料を用いての測定データを比較することは、このような施設を工学的に解析する上で貴重な結果です。牛糞堆肥は環境にも作物に優しい肥料です。「白沢村の堆肥」をJAなどで見かけましたら、ぜひお買い求めください!