国立大学法人 福島大学
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自然共生再生プロジェクト

畜産廃棄物資源化施設の解析
研究者 : 佐藤 理夫
  福島県内に多くある中小規模の畜産農家は、その廃棄物の処理に多くの費用と労力を 要しています。河川や地下水などの水質保全のため、牛糞の野積みが禁止されるな ど、規制が強化されています。一方、有機栽培の奨励などで堆肥へのニーズが高まる と同時に、メタン醗酵などによるエネルギー回収も注目されています。このような状 況の元、畜産廃棄物の処理・資源化を担っている「堆肥生産施設」を、製造プロセス 工学の観点から定量的に解析します。


■牛糞堆肥化施設の改修が完了してます    

最終更新日:2006/1/25

敷き藁を含む牛糞を攪拌する設備の改修が完了し、運転を開始しています。
長さ約100mに渡り、積み上げた牛糞を攪拌しながら移動させる施設です。攪拌により、発酵に必要な空気が供給され、過剰な水分が蒸発します。一ヶ月かかって投入した牛糞が一次発酵し、堆肥として排出されます。この後、積み上げて熟成させたものが、完熟堆肥として出荷されます。
水分調整などを行う領域の増設など、周辺設備の整備を行い、安定した運転を目指します。
立ち上げ時のデータ取得、旧設備との比較を行い、他所での設備新設や改修に役立つ資料とするつもりです。

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■安達郡白沢村有機センター活用促進検討委員として    

最終更新日:2005/8/25

本年7月より、白沢村有機センター(畜産廃棄物を処理し、牛糞堆肥を生産してる)の「活用促進検討委員」を務めています。
有機センターでは、敷き藁も含む牛糞を一日6tほど処理しています。醗酵攪拌槽など設備の一部が老朽化してきており、運転状態があまり良くありません。現在、設備改修と運営方法の改善案を検討しています。
県北農林事務所安達農業普及所、白沢村役場、そして畜産農家の皆様と連携し、有機センターを進化させていきます。
本プロジェクトの一部として、改修前後の牛糞処理状況や堆肥の品質などの測定を行います。同じ場所・同じ原料を用いての測定データを比較することは、このような施設を工学的に解析する上で貴重な結果です。

牛糞堆肥は環境にも作物に優しい肥料です。「白沢村の堆肥」をJAなどで見かけましたら、ぜひお買い求めください!

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