国立大学法人 福島大学
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自然共生再生プロジェクト

阿武隈流域の降水システムと降水の量と質の変動に関する研究
研究者 : 渡辺 明
  近年,降水量変動が大きくなっている。福島ではこの100年間で130mm以上もの降水量が減少している。一方,40mm以上の日降水量の出現日数の増大や短時間降水強度が強化している。こうした近年の降水変動の特徴を降水システムを解明する観点から明らかにするとともに,より確度の高い流域圏降水量を推定するためレーダーデータと降雨強度計を用いて,その方策を検討する。さらに,降水の化学組成を分析し,アシッドショックなど酸性化に伴う河川への負荷量を明らかにする。


■地形による降水強化システム    

最終更新日:2008/2/15

福島県中通地方は,東西に奥羽山系,阿武隈山系があり,西から進行する降水系でも,東から進行する降水系でも中通地方が風下に位置し,断熱変化で降水系が弱まるために,県内でも降水量の最も少ない地域になっている。しかし,特別観測では風下で降水系が強化される例が観測され, rotor循環で強化されていることが発見された。

地形による降水強化システム

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■雨水におけるイオン降下量変動と河川水への負荷の推定    

最終更新日:2008/2/15

阿武隈川上流(真舟)と阿武隈川支流の摺上川で雨水と河川水を同時に採取し,雨水におけるイオン降下量変動と河川水への負荷を推定しました。また,福島県内のおおよそのイオン降下量を計算しました。

雨水におけるイオン降下量変動と河川水への負荷の推定

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■阿武隈流域水循環系健全化に係る福島市・福島大学との意見交換会開催    

最終更新日:2006/6/1

特別研究経費(地域連携融合事業)の支援に基づき阿武隈流域自治体の1つである福島市との意見交換会が5月31日開催された。福島市からは都市計画課,環境課,河川課,下水道建設課,下水道管理センター,水道局企画課に参加していただき,現状と課題について説明をいただいた。

福島市

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■短時間強雨の監視のための面的雨量の推定    

最終更新日:2006/2/4

短時間強雨が南東北で増加している中,2次元的雨量分布を監視するための方策として,精度の高い面的雨量の推定方法について,東北災害科学研究に投稿しました。

短時間強雨

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■阿武隈川の水の色    

最終更新日:2006/2/4

阿武隈川の水の色特性を理解するため,分光放射計による測定を5地点で実施,比較しました。河川水の放射特性を理解し,衛星計測等による実態把握やモニタリングに結び付けたいと考えています。

水の色

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■降雨採取器の設置    

最終更新日:2005/11/8

10月13日降雨採取器を摺上川ダム管理事務所気象観測露場と白河地方水道用水供給企業団屋上に設置し,流域によるイオン負荷量の差異の観測を開始した。

降雨採取器

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■雨水によるイオン降下量の変動    

最終更新日:2005/10/12

1996年から2004年までの一雨毎のイオン分析を行い,雨水酸性化の実態を調査するとともに,生態系や物質循環への影響を考え,各種イオン降下量をまとめました。その結果,平均的に硝酸で1.9g/m2,硫酸で2.3g/m2の負荷量があること,酸性化が進行していることが明らかになりました。

2005大気環境学会

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■熱画像による阿武隈流域調査    

最終更新日:2005/9/17

8月31日から9月2日に実施された阿武隈流域現地調査に参加し,熱画像による流域調査を実施してきた。なお,今後,熱画像による調査は,スペクトラムアナライザーと組み合わせて,水の汚濁や汚染の実態解析に活用する予定である。

熱画像

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■レーダー・アメダス解析雨量を用いた福島県の降水特性    

最終更新日:2005/9/12

レーダー・アメダス解析雨量は,単にecho強度だけではなく,さまざまな誤差要因を考慮し,アメダス雨量と比較しながら,面的雨量を評価する唯一のデータである。しかし,このデータは災害を引き起こすような強雨を逃さないことを第1の目的に作成されているため,必ずしも積算降水量と一致するものではないが,水資源,水管理,河川管理等の観点から積算降水量の表現においても,このデータ-の有用性を高めることが必要になっている。こうした観点から先ず福島県に限定し,解析雨量データの積算雨量がどのような特徴を有しているかを明らかにした。

気象学会2005

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■降雨強度計の設置    

最終更新日:2005/9/10

短時間強雨の実態把握と発生メカニズムを解析するため,時間分解に優れた降雨強度計(PPR-1)が福島大学屋上に設置された。

PPR-01

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■降雪システムと降雪の局地性    

最終更新日:2005/8/25

2005年冬季は近年にない豪雪といわれている。福島県内の同年の降水量分布をクラスター分析することによって,その局地性を検討した結果,大きく温帯低気圧型降雪と季節風型降雪の2つに区分された。数値モデルでもその2つの状況を再現することができ,福島県内の2005年の豪雪は温帯低気圧の発達に大きく依存していた。

2005年雪氷学会

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