学類・大学院案内
学類(コース)
情報理工学コース(旧 数理・情報科学コース、経営システムコース)
理論から、システム開発、実践までバランスのとれた能力を有した情報人材を育成します。
特に、現実の事象のモデリングや分析を支える数学のスキル、ソフトウェアの設計開発に不可欠なネットワークやデータベース、人工知能など情報科学のコア知識とプログラミングスキル、さらに、生産技術や物流などITの社会実装に必要な経営工学的な視野を備え、技術の変化に対応することのできる実践力を養います。
キーワード
- 数学
- データサイエンス
- プログラミング
- ソフトウェア設計開発
- AI(人工知能)
- コンピュータネットワーク
- 生産技術
- 経営工学
- シミュレーション
習得できる知識とスキル
- 多様な事象を的確にモデル化し、データを分析・活用するために必要な数学の基礎知識。
- 計算機やコンピュータネットワークの仕組みを理解し、ソフトウェアシステムを設計・実装・運用する能力。
- ITの社会実装における問題を経営工学的な観点から自ら発見し、解決策を導く能力。
所属教員一覧
| 教員名 | 研究室名 | 研究内容 |
|---|---|---|
| 石岡 賢 | 技術経営戦略 | 経営と技術に視点を置いたマーケティング戦略や製品/サービス開発マネジメントに関する実践的な研究 |
| 石川友保 | 物流システム | 配送計画,施設配置計画,在庫計画などの計画手法を中心とした物流・ロジスティクスに関する研究 |
| 内海哲史 | ネットワーク工学 | インターネットを含む情報ネットワークにおける通信方式の研究開発および性能評価 |
| 大沼 亮 | 知識情報システム | ソフトウェア開発やプレゼンテーション推敲などの作業履歴データ中に潜在する「試行錯誤の経緯」の抽出・視覚化 |
| 筧 宗徳 | 生産・サービスシステム | ものづくり・サービスづくり・人づくりを担う企業の問題を解決するための管理手法を中心とした工学的研究 |
| 笠井博則 | 応用数学 | 物理現象や工学に関連した数理モデル(非線形偏微分方程式など)の理論的・数値的解析 |
| ザビル サラウッディン ムハマド サリム | ユビキタスインテリジェンス | 情報ネットワーク・ネットワークプロトコル、インターネットオブシングス(IoT)、人工知能や機械学習、知能エージェント、スマートシティ、スマート農業などの様々なテーマについて研究を行っています。 |
| 董 彦文 | 管理情報システム工学 | 数理統計および人工知能手法を用いた生産管理,経営管理手法の提案と応用システムの開発 |
| 中川和重 | 非線形解析 | 自然現象・社会現象に起因する非線形問題を数理的な立場から解析 |
| 中村勝一 | データ工学 | データ分析・視覚化とその応用.ラーニングアナリティクス,Web視覚化などの応用システムを含む |
| 中山祐貴 | インタラクション工学 | 技術文書推敲や議論などPC上での知的活動のためのコンピュータとユーザの快適なやり取りに配慮した支援システム開発 |
| 西嶋大輔 | 環境経済システム | システム工学や環境経済学を用いた持続可能な生産や消費のあり方、またはその実現に向けた政策に関する研究 |
| 長谷川真吾 | 情報セキュリティ | 暗号理論, 暗号技術を中心とした情報セキュリティ技術の研究開発 |
| 樋口良之 | システムシミュレーション | 物流,生産,社会インフラ等のシステムのモデリング,シミュレーション,解析と最適設計,最適運用 |
| 藤本勝成 | 評価と意思決定 | 評価や意思決定構造の分析やモデル化に関する数理・情報学的研究 |
| 三浦一之 | アルゴリズム | グラフ描画問題をはじめとするアルゴリズムとその応用 |
メカトロニクスコース(旧 物理・システム工学コース)
人々の生活を豊かにする新たな「技術」や「システム」の創出を担うために必要となる、ものごとの基礎的理解から分析・設計・シミュレーション・実装・検証までの能力を有する研究者・開発者を養成します。そのために、物理学・機械工学・電気工学・人間工学・生理学を基盤として、新機能を持つデバイスなどの要素技術や新たな測定手法、ロボティクスや生体医工学における制御技術・数値シミュレーション・信号処理技術や人理解などの研究を通して、物・人・現象などのモデル化、システム設計、製作などの技術の体系的な学びを提供します。
キーワード
- 物理
- 機械・電気工学
- 量子科学
- 生体・医用工学
- AI(人工知能)
- 信号処理・制御
- ものづくり
- 人支援
- シミュレーション
- 知的システム・AI(人工知能)
習得できる知識とスキル
- 物理を基本とする工学的知識の理解。
- 物事・人・現象などをシステムとみなしてモデル化する方法の理解と応用。
- 人の生活に役立つものづくりのための設計と製作技術の修得。
所属教員一覧
| 教員名 | 研究室名 | 研究内容 |
|---|---|---|
| 稲田シュンコアルバーノ | 医用工学 | 半導体発光デバイスなどを活用した皮膚疾患治療,腫瘍の検出,ガン治療,バイオチップ,治療機器の研究開発 |
| 衣川 潤 | インタラクティブシステムデザイン | ロボット工学に基づく人支援のための人間機械協調に関する研究.協働ロボットや福祉機器,ロボットハンドの研究を含む |
| 島田邦雄 | 流体システム工学 | 電磁気が関連する流体を中心とした工学的研究.機械工学やエネルギー,化学による物質創製を含む |
| 髙橋隆行 | メカトロニクス | 実際に動く人支援ロボットや水中ロボットの開発.それに関連する要素技術開発 |
| 高原 円 | 精神生理学 | 覚醒から睡眠までさまざまな意識状態のヒトの認知活動を解明する基礎研究と人間の生活を睡眠から改善するための応用研究 |
| 田中 明 | 人間医工学 | 生体の調節系に対する,計測,制御,システム工学的解析に関する研究(人工心臓制御,自律神経解析など) |
| 馬塲一晴 | 宇宙論 | 一般相対性理論,場の量子論,素粒子論に基づく宇宙論・宇宙物理学,及び重力理論の研究 |
| 山口克彦 | 物性物理学 | 実験・シミュレーションの両面から進めた,量子力学を基礎とした磁気と光(放射線を含む)研究 |
| 松本正晴(情報基盤センター:兼担) | 計算理工学 | 様々な理工学分野への数値シミュレーションの応用を軸とした計算科学,データ科学,高性能計算に関する研究 |
分子デザイン科学コース(旧 物質科学コース、エネルギーコース)
高機能で環境負荷の少ない新しい物質や材料を生み出すために、また新しい省エネ・創エネ・蓄エネなどのエネルギー技術の開発のために、化学実験をはじめとする様々な「化学」を学びます。これを基に、小分子レベルからナノレベル、バルクレベルで物質や材料を捉え、現代社会における諸課題を解決するための最先端の研究に取り組みます。
キーワード
- 化学
- 化学工学
- 材料工学
- エネルギー工学
- ナノマテリアル
- 水素
- 再生可能エネルギー
- カーボンニュートラル
習得できる知識とスキル
- 化学に関する体系的な基礎知識と応用力の修得。
- 実験や機器分析を重視した研究手法の修得。
- 化学的なアプローチによって、現代社会における諸課題を解決する方法を提案し、自ら行動できる力を修得。
所属教員一覧
| 教員名 | 研究室名 | 研究内容 |
|---|---|---|
| 浅田隆志 | バイオマス資源工学 | 再生可能なバイオマス資源の炭素化による機能性材料開発とエネルギー関連技術への利用 |
| 生田博将 | 無機固体化学 | 無機固体化学や固体電気化学に関する研究 |
| 猪俣慎二 | 無機化学 | 鉄ー硫黄タンパクの機能を超える新規遷移金属ーカルコゲンクラスター化合物の合成と性質に関する研究 |
| 岩村振一郎 | マテリアル化学工学 | 社会実装を意識した製造プロセスで新規ナノ材料の開発、およびエネルギー分野等への利用に向けた研究 |
| 大橋弘範 | 表面反応化学 | 放射性セシウムの隔離・長期保存に向けた最終処分物質の物理化学研究、不均一系金クラスター触媒に関するX線ガンマ線を用いた分析化学研究 |
| 大山 大 | 物質創成 | ノンイノセントな配位子を基盤とした高機能遷移金属錯体の開発 |
| 杉森大助 | 生物工学 | 診断薬用酵素開発に関する酵素の基礎研究,微生物・酵素を利用したバイオマスの資源化に関する研究 |
| 高貝慶隆 | 分析化学 | 新しい化学システム・分析方法や物質の開発に関する研究 |
| 髙安 徹 | 有機化学 | トロポンやアズレンなどに代表される非ベンゼン系芳香族化合物の新規合成と性質の探求 |
| 中村和正 | 先進材料工学 | ありふれた原料へのナノレベルの物質添加や表面改質による炭素材料をはじめとした各種材料の高機能化と特性解析 |
| 大樂武範(水素エネルギー総合研究所:兼務) | 応用有機化学 | 水素を“作る”・“運ぶ”・“使う”ための新触媒の開発研究 |
| 諸岡哲朗(水素エネルギー総合研究所:兼務) | 解析電気化学 | 水素をエネルギーとして利用する燃料電池内の反応分析に基づく、より効率的なシステムの開発と研究 |
環境システムコース(旧 生物環境コース、地球環境コース、社会計画コース、心理・生理コース)
環境をシステムとして多面的、体系的にとらえるために、環境に関する諸問題を、文理の垣根を越えて実践的に学び、研究するコースです。地球科学、自然史、生物多様性など自然環境に関する専門知識に加え、社会環境や文化環境に関する幅広い理解と自然を含む社会システムを多面的に計画・管理する能力を養うための学修・研究を行います。
キーワード
- 生態系
- 生物多様性
- 地球環境
- 自然災害
- 防災
- 社会計画
- 持続可能性
- 環境保全
習得できる知識とスキル
- さまざまな分野で利用される地球科学、生物学、環境学の基礎的な知識。
- 多彩で豊富な実験や野外実習で修得する、地球環境や多様な生物、環境問題を調査する能力。
- 自然災害の予測や防災、環境や生物の保全、持続可能な社会の構築などに関する調査・分析の技術やこれらを計画・管理する能力。
所属教員一覧
| 教員名 | 研究室名 | 研究内容 |
|---|---|---|
| 兼子伸吾 | 保全生態学 | さまざまな動植物の生態や進化について明らかにし,適切に保全するための研究 |
| 川越清樹 | 流域環境システム | 流域圏の自然と社会の共生をはかるため,災害,水資源,環境保全をマネジメントする研究 |
| 川﨑興太 | 都市計画 | 都市計画,農村計画,まちづくり,土地利用,地域活性化,災害復興,計画理論 |
| 黒沢高秀 | 植物分類学 | 植物分類学,生態学,およびこれらにもとづく生物多様性保全に関する研究 |
| 後藤 忍 | 環境計画 | 環境教育やメディアを含む文理融合のシステムズ・アプローチに基づいた,環境改善の計画に関する研究 |
| 柴﨑直明 | 地下水盆管理 | 地下水を貴重な水資源として捉え,地下水盆ごとに地下水の保全と有効利用をめざす実践的研究 |
| 筒井雄二 | 実験心理学 | ヒトや動物の心理や行動のメカニズムを実験的に解明.原発事故の心理的影響の研究 |
| 塘 忠顕 | 生物圏環境解析 | 昆虫を主とした小型節足動物の形態,生態,多様性に関する研究 |
| 長橋良隆 | 地質学 | 野外地質調査と記載岩石学に基づく火山の噴火史や第四紀地史に関する研究 |
| 永幡幸司 | サウンドスケープ | ISO 12913シリーズを基盤とする持続可能な「よい」音環境の構築を目指した研究 |
| 難波謙二 | 環境微生物 | 環境マネジメントのための微生物と物質の動態に関する研究 |
| 廣田 峻 | 進化生態学 | 環境適応や生物間相互作用などによる植物の進化や多様性創出機構に関する研究 |
| 横尾善之 | 流域水文学 | 水と物質の動態モデリング,水資源量推定,土砂災害の発生予測,森林火災のモデリング,土砂動態の把握 |
| 吉田龍平 | 気象学 | 数値予報に基づく気象・気候研究.農業や防災,再生可能エネルギーといった気象予測情報の高度利用研究 |